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- 2008.11
STAFFblog-お茶会
秋のお茶会に初めて参加させて頂きました
場所は文京区護国寺
おばあちゃまがお茶の先生という友人の誘いで、参加させて頂いたわけですが…
まぁ、不慣れな場で大わらわでした(>_<)
真夏の炎天下、真冬の寒空の元、1日かけて写生をしていた10数年前を思い出します
当時も、この時期には着物姿の方々が続々とあつまって、裏道沿いの表千家何々などとかかれた表札脇の小さく重厚な門をくぐっていくのを見掛けることがありました
その先にはなにやら未知の世界があるのだろうと
なんとはなく眺めていました
さてさてお茶会ですが
本堂向かって左手、月光院と小路を下って化生庵、この2席に入らせて頂きました
月光院はお家元のお茶席(雲鶴棚)
化生庵は看月庵第3日曜茶道研究会のお茶席(台目席)
細かい説明は失礼させていただくと
もうただ単純に お菓子もお茶も本当においしかったです
月光院は奥の間で
床には掛軸と花季のもの
艶やかな黄色の茶器と花
通常11月~は炉を使うらしいのですがあえてのお風炉
主招席には
次席には紅葉の鮮やかな秋の器(重要文化材になるんですって……触ってしまった〓)
月光院は改修工事が始まるとかで現在の状態で 観れるのはこれが最後とのこと
それはそれはラッキーとあちこち触って、写真を撮ってしまいました
2席目の化生庵は小さなにじり口を入ると
3畳程度の茶室
隣にぶつかるくらい近付いてL字に並んで7人がやっと
炉縁には蔦(つた)
蔦が読めなかった私達は鳶(とび)と読んで、恥をかきました
順番待ちの整理券はなんとイチョウの葉
(ほかにも紅葉などがあり、何席めの方かは葉の種類で分かると・・・)
しかも、たかがイチョウの葉と侮る無かれ、朝生花市場で買ってきたとか
確かに、肌触りが違いました
粋です。
茶サジは竹を削って削って、最後にぐいっと曲げた様なチョットみたことのないサジ
拝見をさせて頂いたのですが、皆さん折れるのではと冷や冷やされていた様です
とは言いながら こんな加工ができるのかぁと一同感心致しました
現場でよく、監督さんにこんなこと出来ないかなぁと相談すると、ねぇちゃん無理だよ。
考えれば判るだろと一笑に伏されることがあります
見つけた実物の写真を持っていっても尚、うちじゃ出来ないと黙殺されることがあります
それでも、めげずに提案したいと、違う業界でヒントを貰った時には思うわけですが
このサジもまた、どこかでこんな竹の使い方をした空間を造れないかと思ったわけであります
(残念ながら、写真は撮ることができませんでした・・・)
↑茶室内の障子枠の納まり
とまあお茶会は十分に満喫し、友人と懐かしの護国寺をひとしきり散歩し
当時は目にもかけなかった建物の納まりにへーとかはーとか感心してみたりするわけです
↑墓地の一角にある安田家の墓と言われているらしい門の壁の納まり 素敵です
さてさて護国寺を後にし、本日の成果に関して友人2人と語りあったわけですが
3人共に日本建築史をまともに勉強していなかったのか、護国寺に関しての
詳しい知識は持ち合わせていなかったので、家路について調べてみました。
・・・が、長くなるので、次週につづく!
F-MODE 山口