• 旅館プロジェクト
  • 2020.01

泊まってみたい!バリアフリー対応客室のある宿。

エフ・モードのビジョンのひとつである、

『バリアフリーのかっこいい未来』

そんな想いを形にした温泉付き客室の宿をご紹介します!

 

ただただバリアフリーに対応した客室といっても、

手すりがあってスロープがあって使いやすい、だけでは物足りない!

旅館選びは見た目重視で選びたい!雰囲気重視!という方もきっと多いはず。

かくいう私もその一人。

洗練された空間でゆったりと過ごしたい。

もちろん食事も接客も大事なのだけれど、(そこが残念だと後味の悪さったらないけれど)

普段は家事に追われ、子供に遊ぼう遊ぼうと言われても「待っててね」ってせかせか動き、子どもたちが眠るまで座る時間もない。

一方、宿泊すれば、お部屋はきれいに整ってて、料理もでてくるお風呂も沸いている、

何よりもかわいい盛りの子どもとずっと遊んでいられる幸せ。。。お宿最高。

話は飛びましたが、それにプラスして雰囲気が良ければいうことないですね。

そんな気持ちは健常者も障がい者も関係なくあるはずで、

障がい者の方々にとっても困らない使いやすいインテリアという大事なポイントはおさえつつ、

洗練された空間を実現しました。

 

前置きが長くなりましたが、

障がい者の方に直接話を聞いて、宿泊施設で抱えるストレス実体験を基に、

スタッフ一同デザインを工夫した客室を紹介します。

 

蛍雪の宿 尚文様 (群馬県)

 

 

こちらの客室についている露天風呂ですが、車いすの必要な方や高齢の方などにも優しいしつらえをご用意しました。
奥の段差は腰をかけて湯船に移行できるように高さと奥行きを設計しました。

そこにお風呂畳を敷いて、やさしい素材を用いることで、

健常者の方にはひんやりとせず、障がい者の方には怪我を防ぐ工夫です!

ここに施設仕様の手すりをもってくるとちょっと寂しくなってしまうので、

背もたれ兼手すりの役割でなんと半丸太!を設置しています。
湯船内の段差も奥行きをもたせることで、腰かけて浸かることができます。

部屋の中にあるシャワー室にも同様、腰掛と手すりをご用意しました。

スロープもお部屋の雰囲気に馴染んでいます。

暖かい湯船に浸かって景色を楽しみ、時が経つのも忘れられる。

こんなお宿に一度はとまってみたいですよね。

あ、ちなみにこの露天風呂の格子状の目隠しはスライド式になっていて
写真はオープンの状態で、「ちょっと視線が気になる」という方には手動で閉めて完全に目隠しにもでき、

お好みで調整できます。

まだまだ、バリアフリーのかっこいい未来を形にして、普及していくことを使命としていきたいと考えています。

 

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