- スタッフの気づき住まいのプロジェクト
- 2013.11
空間デザイン|仕事の合間の出来事| シニアシュミレーション
こんにちは、吉川です。
先日、新宿にある東京ガスのショールームにお邪魔して、
シニアシュミレーションを体験してきました!
その名の通り、80歳を越える高齢者の動作を擬似体験できるプログラム。
今回はその様子をリポートしたいと思います!
手始めに、まずは加齢者の身体状態に近づくためのアイテム装着です。
関節を動き辛くする為のサポーターを巻き、
足首手首に重りをつけ、
さらに着用ベストにも重りをいれて前傾姿勢に。
続いて高温が聞こえにくくなる耳栓をし、
手には手袋を三重につけ、
白内障体験用のゴーグルをつけて完成です!
この時点で既にヨタヨタとし、少しの動きで疲れを感じる程
そこで早速、階段の昇り降り体験からスタートです。
▼急な勾配の階段
▼緩やかな勾配の階段
これが想像以上に大変で、
昇りは足が思うようにあがらなかったり、
下りは段差がよく見えずおそるおそるだったり…
腕が上がらないので、手すりも高すぎると使い辛い。
しかも白内障が進むと白と黄色の判別が特に難しくなるので
同じコントラストの段差や取っ手は視認性がとにかく悪い。
…なかなか気付きにくいポイントですよね?
手すりの色やステップはコントラストを強くして、
視認性を意識した配慮が必要の様です。
その次は、床座と椅子座を比較。
この「しゃがむ」動作の難しいこと…
手摺等で身体を支えなければ倒れてしまいそうになります。
お風呂の浴槽への出入り時についても同じことが言えるのですが、
さらには、片足を上げるだけの動作にこれまた一苦労…
不安定で転びそうになります。
▼高さ60cmの浴槽をまたぐのには苦労しました・・・
手摺や腰掛けスペースがあるとどれだけ助かるかということを痛感しました。
その後車椅子での段差やドア開閉、廊下の開口幅についての体験、
難聴体験、物の見え方の体験、認知症体験…と続くのですが、
そちらのご紹介はまたの機会に。
手摺や腰掛けも元気なうちは必要ないし、
カッコ悪いからは付けたくないと思っていても、
必要を感じる時は突然、訪れるかもしれません。
長く住める住まいを願うならば、
取り敢えずは壁に下地を入れておく、
間口幅は広く取るなど、
未来を見据えた設計が重要かもしれませんね。
新築にしても、リフォームにしても、折角の高い買い物ですから、
後悔してもらわないための今後の参考にしたいと思います。
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