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- 2012.02
空間デザイン|仕事のあいまの出来事|卒業制作2012
こんにちは、吉川です。
今年も母校である武蔵野美術大学から、
卒業作品展示のお知らせが届きました。
昨年に引き続き、今年も行って参りましたので、
早速レポート致します!
今年の会場は代官山、
ヒルサイドテラスのアネックスA棟でした。
最近出来た代官山で話題のスポット「T-SITE」の近くということもあり、
人通りが多く、学生の発表の場としては好立地です。
展示は、インテリアコースを卒業した学生、約20人の卒業作品。
その中でも、私が注目した作品を一部ご紹介!
コチラは、一台のラウンジチェアが、実はスタッキングされていて、
降ろすとロッキングチェアとオットマンになるというもの。
途中経過を見にいった時は、
作業台を何台も縮小模型でいっぱいにしながらスタディを重ねていていました。
アイディア段階より無駄な部分が淘汰され、シンプルにまとまっています。
コチラも椅子ですが、様々な軟質素材で座具(クッション部分)を展開してくというもの。
ウォータークッション、ウレタン等々、
座具の展開の様子を縮小模型でみせています。
パントン作品のような、思い切ったカラーが私好みでした。
最後は組子を使ったテーブルと椅子の作品。
「日本でしかつくれない」物の技術力の高さ、美しさ、面白さ、
誠実さを伝えていきたいという思いから制作したそうです。
組子の繊細な印象がフレームに至るまで損なわれず、
上質な雰囲気を感じます。
会場では学生達からアイディアのプロセスや、
作者のバックグラウンドを聴いたりしていたのですが、
入学当時よりも一人ひとりが、良い意味で複雑に成長していて、
そんな作者達の味が作品にも出ているようでした。
私も当時、『自分とはなんだろう』と、自分と深く向き合う時間が長く、
思い悩んだ日々を思い出します。
今回の展示はもう終わってしまいましたが、
これから行われるものもたくさんありますので、
若いエネルギーに出逢いに、是非出かけて見ては。
吉川