• 私たちのブレーン
  • 2017.04

空間デザイン | 仕事の合間の出来事 | 工房見学

こんにちは、吉川です。
今回、熱海旅館様のフルリニューアルと割烹料亭様の新築プロジェクトに携わり無事オープンすることが出来ました^^
世界観の再構築と施設のアップグレードを行うと共に
更なるブランド力アップを目指し、サイン計画も一新。
その際お世話になった札幌の協力会社様に先日訪問してきました!
作業場も案内して頂きましたので、今回はその様子をご紹介したいと思います。
今回お邪魔したのは、札幌駅から車を走らせること約10分程の所にある『坐忘(ザボ)』さん。
この日は稀にみる大雪の日で、一面真っ白な視界の中にドーン!と真っ黒な建物が出現。
クールな印象の坐忘さんの社屋です。
2階の事務所にお邪魔するなり玄関マットやスツール等オリジナル商品の数々がお出迎え。

 

初めにご案内いただいたミーティングルームにも手がけられた商品がずらり!
札幌ということもあって煌びやかなよさこい祭の衣装や旗もチラホラ。
まずはお仕事の内容をお話して頂いたのですが、何度も耳にしたのが『ショウカ』という言葉。
『ショウカ』ってなんですか…?と尋ねるとご丁寧に漢字の書き方も教えて頂きました(笑
『昇華』と書くんだそうです!ことばの並びも響きも、なんだか美しいですよね。
これまで布地に印刷と聞くと版を使うシルクスクリーンや
布に直接インクをのせるインクジェット印刷を思い浮かべていたのですが、
今は『昇華転写』が主流となってきている様です。
何はともあれ実際に目で見るのが一番!ということで早速作業場へ。
初めに転写紙にデザインを印刷するプリンターを見せて頂きました
幅が2メートル前後の大きなプリンターが所狭しと…少なくても10台はあったでしょうか。
全国からの注文に対応されていることもあり、『ウィーンッ、ウィーンッ』と右に左に忙しく稼働してました。
周囲をよく見ると加湿器がいくつも!乾燥は大敵とのこと。北海道の冬は特に苦労しそうですね…
続いてデザインを印刷した転写紙を昇華させる作業場へ!
先程の転写紙に200℃以上の熱をあててインクを気化させ、
気化したインクを布地に転写させる作業が昇華転写となります。
縦長の懸垂幕にも転写できるものや

 

大判のデザインに対応出来る転写機等

 

転写機もいくつか種類がありました。近づくとやはり熱気を感じます。
夏場はサウナ状態の中作業されるそうです(>_<;
この後染めの作業場も見せて頂いたのですが、それはまた次の機会に…
ポリエステル50%以上であればレーヨンの様な目が細かく背面が透けるほど薄い布地でも、
キャンバス地の様な織目の粗い分厚い布地でも、昇華転写を使えばどんな細かいデザインも
綺麗に再現できるので嬉しいですね!その上インクジェット印刷よりも発色が良い◎

 

 

布地も豊富で、ちりめんに似たテクスチャのものもありました!

 

タイルカーペットにも転写できちゃいます!

 

 

オリジナルのベッドスローやアートワーク、カーペット…想像するだけでも楽しいですよね♪
今後いろんなアイテムに展開してみたいです!

 

吉川

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