大田原 二世帯住宅

Category : 住宅

暖炉と吹き抜けの家

那須高原から流れ出でる那珂川と、塩原より流れ出でる箒川が合流する栃木県大田原市、その那珂川のほとりに佇む二世帯住宅。1Fはご両親のリビングダイニングと寝室、バスルーム、共用のトイレ、和室、ファミリーダイニング、ファミリーキッチン、そして大きな吹抜けの天井を持つセンターリビングを配置。建物中央にある20畳のリビングには、暖炉を配置して冬の間は建物全体に暖気がめぐる設計としています。2Fは大空間の吹抜けを3方から囲むように夫婦の寝室、子供部屋、洗濯室、洗面所、バスルームを配置しています。私たちの住宅設計に対するこだわりは、極力引戸を採用するということです。現代の建築材料は、断熱や遮音、耐火などの性能が向上し続けていますが、日本人の知恵や経験から生まれたものを見直してみると、そこには連綿と受け継がれてきた優れた機能美が確かに存在しています。和室の良さは光を透過しながらプライベートを確保する障子、そして使い勝手に合わせて空間を演出する引き戸。開け放つことで風を通しながら家を健康にし、締め切ることでプライベートを確保する。そんな先人の素晴らしい知恵を未来につなげていきたいと思います。